スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

翻訳ツールと文章を書くためのヒント

この記事は、MDNやFirefox OSのドキュメントをみんなで翻訳! Advent Calendar 2014 の 10 日目の記事です。

日本語に翻訳するのに普段使っているツールを紹介します。

辞書

SII の SR-M6000 を愛用してます。

この電子辞書は古いですが、翻訳にはできるだけ良い辞書を選んで使うべきだと思います。この電子辞書には、「リーダーズ英和」と「ジーニアス英和」の 2 冊の和英辞典と「コウビルド英英辞典・類語辞典」「新和英中辞典」が収録されています。機能的には、辞書間の横断検索、インクリメンタル検索ができてストレスがありません。
訳語が正しいか確認するために、和英辞典で英単語に戻してみたり、英英・類語辞典から単語の使い方を調べたりすることもあります。
作業中は、翻訳中の画面を動かさずに手元で確認できるので集中力が途切れません。

先日、SII が2015年3月末で電子辞書から撤退する というニュースがありました。とても残念です。

用語集

Mozilla 用語集 / Firefox OS 用語集

主に、製品のローカライズで使われている用語で、Mozilla 関連の製品/文書で慣用的に使われているものです。

ちなみに私は、カタカナ語末尾の長音は付けない派です。

Transvision / MozTran

Transvision は、Mozilla 製品で実際に使われている用語をリポジトリから検索するサイトです。MozTran は、その Firefox 用のアドオンです。

ja.filters

製品のローカライズのために Windows/Linux と Mac の用語を分けるスクリプト用の定義ファイルです。どちらに合わせるかは自由ですが、文章全体でどちらかに統一すべきです。

校正

分からない単語を調べつつ日本語の文章に翻訳し終えたら、次は日本語の文章の校正です。

もし、機械翻訳で出力した文があるなら、すべて自分で翻訳しなおしましょう。現在の日本語への機械翻訳は、例えば 99% の精度があっても低すぎて使い物になりません。機械翻訳は、文脈を捉えてその要点を特定したりしません。場合によっては、単語の意味一つで文章全体の捉え方が変わることもあり、その 1% のミスを機械翻訳に任せていたらお話になりません。

大事なことは、自分で翻訳してみることです。何よりも、自分で翻訳したほうが確実に身に付きます。
それから、翻訳した文章全体を読み通す (プレビューする) ことです。自分がその文章の最初の読者ですから、書いた本人が理解できない文章を書いてはいけません。

日本人の英語 (岩波新書)』 マーク・ピーターセン 著

訳書ではなく、アメリカ人の著者が日本語で書いた英語文法の解説本です。英文を読み書きするのに必要な基本的なことが丁寧に書かれています。

技術文書の場合、ほとんどがプログラムの動作や操作方法について書かれています。実際に動作や操作を確認してみたり、ソースコードを読んだりするのも校正に役立ちます。

翻訳レビュー

自分や他人が翻訳した文章をレビューすることもあります。

自分の翻訳の場合、特に長い文章を翻訳した場合は、一晩寝かせてから見直すと良いです。公開できる場合は、とりあえず公開してしまってから後で見直すこともあります。

他人の翻訳の場合、翻訳された文章をまず読み通す作業から始まります。
次に、原文 (英語) を読みながら翻訳文 (日本語) と照らし合わせます。
文脈と文意 (に加えてマークアップ) に問題が無ければ、さらに日本語の文章を校正します。

日本語の文章の校正は、経験がないとうまくできないことが多いです。
話はそれますが、その原因として、明治以降の日本の国語教育では日本語の正しい論理構造が全く教えられていないのと、ただ読んで作者の文意を読み取るばかりで、授業を受ける側から軽視されがちなのが大きいと思います。だから、本をたくさん読めとか、良い文章に慣れろとか、経験にものを言わせるしかないのです。
日本で教えられている日本語と、外国人向けに教えられている日本語は、教えている文法が違います。

とはいえ、これを読めばある程度は校正できるようになる手引きもあります。

わかりやすい公文書を目指して

鹿児島県の薩摩川内市で作成された、市民に分かりやすい文章を書くための手引書です。
Mozilla の技術文書と公文書では性格が全然違う、と思われるかもしれませんが、わかりやすい日本語の文章を書くためのヒントがたくさん書かれていて、とても参考になると思います。

分かりやすい公用文の書き方 改訂版』 礒崎陽輔 著

これも公用文の書き方の手引書です。現内閣総理大臣補佐官の方が書かれた良書です。大きめの図書館には置いてあると思います。


Mozilla でコミュニティが翻訳する文章は、堅苦しい文章にする必要はないし、はじめから翻訳の質が高くないといけない理由もありません。
まず、読んで分かりやすいことと、誤訳をなくすことに気を付ければいいんじゃないかと思います。

関連記事

コメント

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

この記事のトラックバックURL

http://chimantaea.blog8.fc2.com/tb.php/148-0d752414

※トラックバック元には、この記事へのリンクを含めてください。